中高一貫教育
中高一貫教育
幅広い知識や教養を身につけ、社会で活躍できる人材を育成します。
これからのグローバル社会で活躍するためには、幅広い知識や教養を身につけ、
様々な文化や価値観をもつ人々の考えを理解した上でコミュニケーションができ
る多様性・論理的思考力を身につけなくてはなりません。
このグローバルな視点からの幅広い知識や見識を身につけ、活用するための実践教育として、
先進的研究者による「大学模擬授業」、科学的思考力・表現力を育む実践学園独自の理科教育プログラムを行っています。
また、緑豊かな軽井沢研修センターでの勉強合宿では、
生徒が主体的に学び、探究するアクティブラーニング環境を実現しています。
「i」のある授業。それがコミュニケーションデザインです。
グローバル人材を育てるために重要な要素としてコミュニケーション力が求められています。
2009年度より、青山学院大学社会情報学部の苅宿俊文教授にご協力を頂き、10教科目の科目として「コミュニケーションデザイン教育科」を立ち上げ、能動的な学びを進めています。
実践学園では、コミュニケーション力を「自ら働きかける力」「共感する力」「場をつくる力」の三つの力と定義しています。そして、異文化理解や社会福祉、キャリア教育などのテーマをもとに協働性を重視したワークショップと省察活動により、自己の資質能力を発見、定着させる取り組み(ALEプログラム)を行っています。
さらに2017年度からは、このALEプログラムにICTを活用し、プログラミング学習などを通じて生産的思考の育成も行っています。
この授業においては、定期的に中学1・2年生の合同授業にも取り組み、中学2年生はファシリテーターとして授業を企画し、下級生を導く役割を担うことで、中学1年生で身につけた「自ら働きかける力」「共感する力」に加え、「場をつくる力」を身につけます。中学3年生は2年間で培ったものを“プレゼンテーション”という形で発表します。
自分で考えたことをもとに、自分流のコミュニケーション術をつくることも目的の一つとしています。
ALEプログラムは、コミュニケーション教育やキャリア教育として注目を集めている芸術表現体験活動(アート系ワークショップ)に省察活動(振り返り)を加え、生徒が自分なりに意味づけすることによって、体験したことのより一層の定着を図る取り組みです。
ALEプログラムでは、他者と協働しながら、特定の答えのない作品を創造していくことを通して、メタ認知※を育成していきます。
※メタ認知…学んだことを客観的にとらえること
映像をつかったり、他者と話すことで、芸術表現体験活動を思い出し、意味付けをします。また、他者を通して、原因を探していきます。
教員の指示や事例の紹介から始まり、個人やペアで、そして、得たものを活用して作品をつくる活動を行うことで、創造性を高めていきます。
「十人十色」を大切にし、「個人」での活動、参加度を高めるための「ペア」での活動、「3人寄れば文殊の知恵」を生む、「グループ」での活動をしています。また、役割を交換していくことで、互いの良さに気づいていきます。
在校生からのメッセージ
ワークショップや大学院留学生が加わる グループワークなど、毎回発見のある授業です。
中学の合同授業ではゲームや即興劇など様々なワークショップがあり、知り合った生徒には授業以外でも、積極的にコミュニケーションを取ります。
高1のイノベーション教育では、「自分が外国人ならどんなもてなしを受けたいか」をテーマに、大学院の留学生とグループワークをしました。意見を出し合いながらアイデアをまとめプレゼンテーションで終わる、とても刺激的で達成感ある授業でした。
中高一貫コース 高校3年 髙場さん
実践学園オリジナルの理科カリキュラムでの授業を実施して4年目に入りました。2017年度からは、実験や実習に加えてさらにアクティブラーニングを意識した「まとめ」や「発表」を行うようにしています。また、授業をより効果的に充実させるために、生物分野を中学1、2年生の2年間をかけてじっくり学んでいきます。阿部宏喜東京大学名誉教授の指導の元、中1では植物中心に学習し、東大演習林や都内の森林、実践の森を活用した実習を行います。中2では事前授業後に水族館見学を実施し、中3では特別授業を受講して高校への連携を図るなど、理科教育をより一層充実させています。
本学園1号館屋上にある、「実践の森」では様々な植物が語る四季の移ろいやビオトープによる生態系の観察ができ、田畑のある「実践農園」では毎年多くの野菜や果物が収穫されています。また、生徒同士や教員とのコミュニケーションの場にもなっています。2010年には「環境大臣賞」「東京都緑の大賞・特別賞」を受賞した緑豊かな武蔵野の環境を再現した「都会のオアシス」です。
中学1年生の1学期の校外授業として、東京大学田無演習林に行きます。阿部先生に同行していただき、施設内をガイドさんと共に解説していただ いています。生物多様性や外来種の問題などを考えるきっかけになっています。
江戸の昔から武蔵野の自然が残されています。生徒たちは、植物のほか、昆虫・水生動物・鳥などの観察を通して、豊かな生態系が息づいていること を実感し、自然の大切さを学びます。
阿部先生と一緒に葛西臨海水族園に行きます。「カツオ・マグロって、どんな魚?」という講義を事前に聞いているので、興味をもって注意深く観察することができます。エイなどに触れたり、ペンギンを水底側から観察します。
グローバル人材の礎となるリベラルアーツ&サイエンス教育としては、2008年度より、東大・東工大・一橋大・早大・慶大などから、人文科学・社会科学・自然科学など各分野で著名な教授等を招聘して、大学模擬授業を開催しています。昨年度は文化功労者に選ばれた古井貞煕東工大名誉教授による「AIと自動車の展望と課題」に関する講義や、本学園理事・教育指導顧問でもある阿部宏喜東大名誉教授による「塩からい海中で暮らす方法」に関する講義をはじめ、28の講座が開かれ、最先端の技術や考え方に触れて、教養を深めることができました。
【中1】
自然について学び、学術的な知識を養うだけでなく、活用する力を身につけることが目的です。
【中2】
中学1年生で日帰りの鎌倉研修を実施します。班ごとにiPadで神社仏閣の写真を撮影し、学校に戻ってのまとめ学習の素材にします。
【中3】
8・9月に行われるニュージーランドのホームステイを想定し、海外での集団行動や団体生活における国際的なルールやマナーを学ぶことが目的です。ブリティッシュヒルズでは国際的な環境や施設の中で、外国人の先生を通じて海外の人とのコミュニケーションを体験します。
【中1〜高1】
「軽井沢サマースクール」では、軽井沢の緑豊かな環境の中で「思考力・判断力・表現力」を身につけるための新しい“学び”を重視した学習、ネイティブ講師の“生きた英語”を活用した「英語を使って数学を学ぶ」などの充実した内容の研修を実施しています。2018年度からは軽井沢地域の自然・文化・歴史遺産へ実際に足を運んでのフィールドワーク体験を通して、机上での学びでは得られない「生徒の生きる力」を育んでいます。
【中3】
8月下旬から9月の上旬にかけて13日間、ニュージーランドの姉妹校で修学研修を行います。現地生徒宅にホームステイし、授業の他、スポーツ交流や小学校訪問等を行います。
【中1】
中学1年生で日帰りの浅草研修を実施します。歴史・文化学習の位置づけとして行っています。
【中2】
中学校最大の行事であるニュージーランド語学研修の前段階として、自国について学習することが目的です。日本の文化の発祥地である奈良や京都の古き文化に直接触れることにより、日本の文化や歴史について学習します。
【中1~3】
各企業の環境への取り組みを知り、環境問題の重要性を考えながら自分たちにもできる環境活動を探し、環境問題を解決しようとする社会のダイナミックな変化を頭と心で感じ、エコに取り組み社会の動きを学びます。
【中1】
運動に親しみ、楽しむ態度を養うことが目的です。また団体生活や公共の場で、ルールやマナーを学び社会性を養い、宿泊を通じて自立心と自律心を養います。
【高2】
アメリカ(ハワイ)の文化・歴史を学び、また、現地での交流やホームステイを通して語学力を高め、国際理解を深めることを目的としています。
【高1】
将来の自己の目標実現と進路への意識向上を目的とし、生徒自らが自分の目で大学を「見る・体験する・考える」ことが目的です。